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    心理カウンセリングやヒプノセラピー(催眠療法)もやっている精神科医です。内科経験もあり。メンタルヘルス、人生のこと 、思索、エッセイ、旅、音楽、ギター、ひとり言 etc.  息抜きに読んで頂ければ幸いです。3.11以降は、原発関連の情報中心です。
     「世界平和のために、何をすればいいでしょう?」との問いに、マザー・テレサの答え。



         “ Go home ! And love your family ! ”


     真理はとてもシンプル。

     その一番簡単なことが実行できない。
     
     その言い訳に、いくつもの言葉を紡ぎ、いくつもの議論をする。



          “ Go home ! And love your family ! ”


     誰にでもわかる、とても身近なところにあるもの。

     真理は案外そんなものかも知れない。



    【2010/07/30 07:41】 | 思索
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    あつこ
    家で待っていてくれているH子ちゃんを
    何より誰より大事にね!

    日曜日よしえさんのコンサートです。
    長尾の「げんき」の隣の公民館です。

    時間は二時から

    当直と聞いたので
    たぶん無理でしょうが

    気が向いたら
    来てね~。


    Nana
    “ Go home ! And love your family ! ”

    とてもシンプルだけど,
    とてもとても深いことばですね・・・

    いつでも帰ってきたくなる
    homeになれるように♪

    昨日は
    アポロン
    楽しかったです。
    やっぱり、響きますね~~~。よしえさんの歌。
    あの後、呼び出されて病院行ったら、患者さんにすっぽかされましたe-456

    Nanaさん
    アポロン
    そうですね。
    いつでも無条件に受け入れられるという安心感・・・。
    そんな場所(人)があることは、本当に幸せなことだと思います。

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     急性熱性疾患などでは、脈拍が速くなり、体温が上昇します。
     例えば細菌感染であれば、白血球の一部が増加して、細菌を食べて破壊しようとします。全身に大量の白血球を動員するために、心拍数を増やして、血液輸送のスピードを上げます。同時に体温を上昇させて、細菌を弱らせようとします。なので、患者さんの熱計表を見れば、脈拍と体温は平行して上昇し、平行して下降します。生体防御反応が正常に作動している証拠です。

     ところが、死期が近づいた時、脈拍は上昇するのに体温は下降していきます。熱形表上では、赤線(脈拍)と青線(体温)がクロスするので、「死の十字架」(TotenKreuz)とよばれますーーー医学の世界でも死語になりつつありますが。
     生体の自然治癒力そのものが失われた状態です。白血球数は増加から反転して急激に減少していきます。生体の側の免疫システムが壊れてしまったこの段階では、いくら強力な抗生剤を投与しても、効果はありません。

     身体はその恒常性を保つ(ホメオスターシス)ために、自己免疫系や自律神経系や内分泌系を作動させて自然治癒を促します。

     当たり前のことですが、どんな高度医療を施しても死んだ人を生き返らせることはできません。生命を維持する「ホメオスターシス」という最も高度で謎に満ちた自然のシステムこそが、最大の治療資源です。様々な医療行為も、このシステム内でのみ効果を発揮します。どんな薬剤や医療機器にも替えられない価値をもっているわけです。

     当たり前過ぎることですが・・・。
     生きていること自体が最大の奇跡であるという単純な真実に、私たちは何度も立ち返るべきなのだと思います。


    【2010/07/28 19:22】 | 思索
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     太陽光発電で得たエネルギーを電気に変えて、エアコンを動かして冷暖房するのはアクティブソーラー。太陽光で暖められた空気を床下にまわして暖房する、わが家の「OMソーラー」というシステムは、パッシブソーラーと呼ばれるそうです。「パッシブ」という概念が、最近流行なのかどうかは知りませんが、おもしろい概念だと思います。

     自然環境に対して、人間が強力に働きかけてコントロールする西洋近代的なシステムやデザインに比べると、日本の伝統建築は、むしろ自然環境をうまく取り入れるための工夫が多用されていて、もともとパッシブな技法だと思います。
     


     「アクティブ」と「パッシブ」。その違いは、「身体」や「心」というひとつの自然現象に対する態度の違いにも現れてくように思います。

     風邪を引いた時に、解熱剤や咳止め等を飲んで、仕事も休まず治す方法と、薬は使わず体温が上がるままにして、汗をかいて自然治癒に向かわせる方法。
     嫌な感情を特殊なヒーリングや安定剤で軽減させる方法と、あるいはその感情をしっかり味わい尽くして、やがて自然に変化するのを待つ方法。
     癌細胞を手術、抗癌剤、放射線等でとことんやっつける方法と、自然経過に任せながら痛みを和らげる緩和的治療で対応する方法。
     
     どちらか一方だけでは、アンバランスになるのでしょうが、近代という極めてアクティブでアグレッシブな時代への反省からか、いまは寧ろパッシブなアプローチの方が注目を集めているのかも知れません。代替医療や統合医療も、それらのパッシブな手法を積極的に取り入れようとしています。

     パッシブ(受動的)というと、何か中途半端で消極的なイメージを持ちかねませんが、いろんなレベルで見ていくと、実はパッシブなアプローチの方がより本質的で根源的であったりします。

     なによりも「心」の領域においては、そうだと思います。小手先の操作よりも、心そのものの動きに沿っていく方が、より根本的な解決に近づくことが多いように思います。




    【2010/07/23 20:00】 | 思索
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     突然、時間をさかのぼって過去の自分を生きている事があります。

     夢の中で・・・、少し朦朧とした意識の中で、あるいは目覚めながら・・・。
     「認知症」における「見当識障害」では、よくあることなのですが、それに近い事は、健康な人の日常でも起こります。

     その瞬間、「私」は「いま」ではない過去の時間、「ここ」ではない他の場所に「生きている」わけですが、本人にはそれが「現実」として感じられていて、異常とは認識できません。

     例えば、「西暦2010年6月27日、地球上に生きていると信じているあなた・・・。本当は、アンドロメダ歴250億年、西暦にすればおよそ1万8千年の、エターナル星にいるのですよ。345歳!まだまだお若いですね」と、羽根つきの宇宙服をまとった、身長10センチほどの妖精のような生き物に、話しかけられるかもしれませんね。

     「何をふざけてんだ。そんなことありえない!」と?!
     あぁ~。仕方ないですね。長い宇宙旅行とワープ走行のおかげで、時間の感覚が狂ってしまったようですね。でも、もう少しですよ。もう少しで、あなたはもとの世界、アンドロメダ銀河よりもはるかかなた、というより時間も空間もない世界へ行く事ができますから。ご心配なさらずに。

     ですから、自分がどこにいるのか、どの時代に生きているのか、自分が何者なのか・・・。そんなことは、本当はあまり重要ではないのです。
     覚えてないでしょうね。まだ言葉も知らなかった頃。あなたは「きのう」と「あした」の区別もなく、「○○ちゃん!」という声が自分を呼んでいるとさえ分かっていなかった。あの世界からやって来たばかりで、「時間」や「空間」や「肉体」というものに馴染んでいなかったのですから。


     あっ!しまった!
     今日、中間試験だったこと、忘れてた!!!急いで学校に・・・。じゃあ、またね。。。


    【2010/06/27 09:20】 | 思索
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    No title
    hanako
    この日記
    色付きの文字
    太字の文めちゃくちゃ私のツボにハマってます色付きの文字(笑)
    早く、本当の私の世界へ戻りたいです(T_T)

    本当に。。本気でそう思い込んでる私。。。
    もしかして。。見当識障害。。以外のものだったりして(^_^;)

    No title
    hanako
    なんか。。綺麗な色つき文字になってないようですね。。

    失敗です(T_T)

    いろいろないろ
    アポロン
    >hanakoさん
    それって、「見当識障害」なんかじゃありません。
    「幼児期退行」といいます。



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    花ーぼかし




    例えば空を見て美しいと感じる。
    例えば野の花を見て美しいと感じる。
    例えば一枚の絵を見て美しいと感じる。
    例えばある音楽を聴いて美しいと感じる。

    それらがうつ状態では、ほとんど感じる事ができません。
    まるで心に重い蓋が被せられたかのようです。
    あるいは心を動かすためのエネルギーが、切れてしまったかのようです。

    心のあり方が変わると、世界はかつて見た事も無いほどの美しさと輝きを帯びて、感じられることがあります。

    「美しい」は心の外に在るのでも、心の内から起こるのでもなく、「世界」と「心」の間に起こるできごと(現象)です。

    そして・・・、実は「私」も、そんな現象のひとつです。

    「わたくしという現象は・・・」

    宮沢賢治のことばは、なぜか「私」の心を安らかにしてくれます。



    【2010/06/26 09:54】 | 思索
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