心理カウンセリングやヒプノセラピー(催眠療法)もやっている精神科医です。内科経験もあり。メンタルヘルス、人生のこと 、思索、エッセイ、旅、音楽、ギター、ひとり言 etc.  息抜きに読んで頂ければ幸いです。3.11以降は、原発関連の情報中心です。
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     小学校5~6年生くらいから、男の子と女の子は、別々に少人数のグループを作って、子どもたちだけの世界を作っていきます。思春期の一歩手前。このギャングエイジと言われる時期に、いろいろと親や大人には知られない秘密の世界が心の中に育ちはじめます。『ハリー・ポッター』や『千と千尋の神隠し』の主人公たちも、ちょうど同じ年齢期ですね。

     グループの中では親や先生たちから禁じられてきた「悪い事」や、性的な事も共有されます。その準備期間を経たのち、それぞれの距離は離れ、本格的な「独りの世界」、「自己」の世界を築きはじめる。それが思春期ということになるのですが…。

     どうもそういう「古典的」なプロセスは、ここ十数年の間に崩壊してしまったように思います。

     小学校1~2年生から、いびつなグループ形成がはじまります。かつては小学校5~6年から中学生の頃に多いと思われてきた「イジメ」が、既に始まってしまうのです。

     みんな、とても不安で寂しいんだと思います。

     例えば・・・。 
     イジメをする子の背後には、それを指示するボス的生徒がいて、その子は先生や保護者からは「とてもいい子」と思われていたりします。自分より成績がいい子がいると、自分の「部下」に「あの子を叩いて!」と指示したりします。指示される子も、仲間はずれにされるのが恐いので、言われる通りにします。

     前述のお母さんが抱いた不安は、「Cちゃんとは、遊ばないで!」と言われたわが子Aちゃんが、その指示に従わなければ、仲間はずれにされるのではないかという心配です。そのお母さんは小学校3~4年生の頃、それができずにイジメの対象になった体験があるので、とてもリアルなのです。

     何が、そんなに子どもたちを不安にさせるのか?仲間はずれにされる恐怖がどこからくるのか?それを考えると、ただただ「教育」とか「人間関係」だけの問題でもなさそうに思えてきます。
     おとなに見えないものを見ている、子どもたちの視界から、何かが消え失せてしまったのではないのか…。たとえば「トトロ」のような頼もしく大きな自分だけの「友だち」。あの感覚は今の僕の心の中にさえ、懐かしく感じられます。自分をしっかり包み込んで、守ってくれている存在の感覚です。

     自然そのもの? 自然霊? ご先祖様? 守護霊? 神様???
     何かはわかりません・・・。

     けれど、経済至上主義の高速道路を突っ走っているうちに、目に見えないたくさんの大切なものを、僕たちは切り捨ててきたんだなぁと、つくづく思いませんか?

     子どももおとなも、あの「カオナシ」になってしまっていませんか?

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    【2010/06/16 10:45】 | メンタルヘルス
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    No title
    さわこ
    私が子供の時には既に幼稚園から裏ボスの居るいじめはありましたので35年前にはもう既にその現象は存在していたと思います。
    仲間外れにされて辛いのは授業中にグループで何らかのことをしないといけない時でした。
    クラス運営を考えての事なのでしょうが、生徒の方を向いてない・・・所謂上司に対しての点数稼ぎをする先生に限ってマニュアル的なグループを作らせる傾向が強いように思います。
    私は授業時以外は、一人なのは辛くは無かったですね。

    一人じゃダメですかぁ?
    アポロン
    「幼稚園から裏ボス」ですかぁ~i-183
    先生の問題も大きいのでしょうね。
    校庭でドングリの実を集めては、「ひとりの方がいいの」という女の子もいましたが、集団であることや「みんな一緒に」を強調する先生からは、「問題児」のレッテルを張られてたみたいです。唯一保健の先生は、彼女を理解していましたね。
     ぼくらの中学・高校時代は、どのグループにも属さず、つかず離れずの付き合いでも、全然不自然じゃなかったし、イジメの対象にもならなかったけど・・・。
     いまの子どもの世界が、とても息苦しそうに見えてしまいますね。。。

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