心理カウンセリングやヒプノセラピー(催眠療法)もやっている精神科医です。内科経験もあり。メンタルヘルス、人生のこと 、思索、エッセイ、旅、音楽、ギター、ひとり言 etc.  息抜きに読んで頂ければ幸いです。3.11以降は、原発関連の情報中心です。
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     太陽光発電で得たエネルギーを電気に変えて、エアコンを動かして冷暖房するのはアクティブソーラー。太陽光で暖められた空気を床下にまわして暖房する、わが家の「OMソーラー」というシステムは、パッシブソーラーと呼ばれるそうです。「パッシブ」という概念が、最近流行なのかどうかは知りませんが、おもしろい概念だと思います。

     自然環境に対して、人間が強力に働きかけてコントロールする西洋近代的なシステムやデザインに比べると、日本の伝統建築は、むしろ自然環境をうまく取り入れるための工夫が多用されていて、もともとパッシブな技法だと思います。
     


     「アクティブ」と「パッシブ」。その違いは、「身体」や「心」というひとつの自然現象に対する態度の違いにも現れてくように思います。

     風邪を引いた時に、解熱剤や咳止め等を飲んで、仕事も休まず治す方法と、薬は使わず体温が上がるままにして、汗をかいて自然治癒に向かわせる方法。
     嫌な感情を特殊なヒーリングや安定剤で軽減させる方法と、あるいはその感情をしっかり味わい尽くして、やがて自然に変化するのを待つ方法。
     癌細胞を手術、抗癌剤、放射線等でとことんやっつける方法と、自然経過に任せながら痛みを和らげる緩和的治療で対応する方法。
     
     どちらか一方だけでは、アンバランスになるのでしょうが、近代という極めてアクティブでアグレッシブな時代への反省からか、いまは寧ろパッシブなアプローチの方が注目を集めているのかも知れません。代替医療や統合医療も、それらのパッシブな手法を積極的に取り入れようとしています。

     パッシブ(受動的)というと、何か中途半端で消極的なイメージを持ちかねませんが、いろんなレベルで見ていくと、実はパッシブなアプローチの方がより本質的で根源的であったりします。

     なによりも「心」の領域においては、そうだと思います。小手先の操作よりも、心そのものの動きに沿っていく方が、より根本的な解決に近づくことが多いように思います。



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    【2010/07/23 20:00】 | 思索
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