心理カウンセリングやヒプノセラピー(催眠療法)もやっている精神科医です。内科経験もあり。メンタルヘルス、人生のこと 、思索、エッセイ、旅、音楽、ギター、ひとり言 etc.  息抜きに読んで頂ければ幸いです。3.11以降は、原発関連の情報中心です。
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     子どもにとって、最初の食物(母乳)は母親から与えられます。

     その母が例えば弱い人である時。つまり社会性のことではなく、母として子どもを愛する機能、「母性」において弱い時。あるいは「愛する」行為が押し付けがましく、自分本位だったり、過干渉だったり。
     あるいは、母にとって「私」以上に愛情を注がなければならないもの、例えば病気の家族や大事な仕事がある時。あるいは母に必要な愛が父から注がれていない時。

     子どもたちはいろんな心理的反応をおこします。母に対する愛憎の入り混じった両価的(ambivalent)な感情もそのひとつです。
     <必要以上に愛情を求めてはいけない>、<「偽物」の母の愛を受け入れてはならない>、<「本当」の愛が欲しい>、<私にだけ向けられる愛が欲しい>、<私は特別な存在でなければならない> etc.

     「拒食症」の多くの人は、そんな葛藤を内に秘めています。
     
     寂しい思いを募らせてきた子どもは、その空虚を埋めるために、「過食」もします。そして罪悪感と後悔の念に苛まれて、食べたものが消化されて自分の肉体に同化する前に、自ら嘔吐します。やがて「嘔吐」を目的に「過食」するということも起こります。

     彼らは痩せるためにしばしば下剤や利尿剤を頻用します。「食べる」=「同化する」こと、「吐き出す」=「異化する」ことであるならば、「拒食」も「過食」も結局のところ、食べ物や母親や外界を「異化」すること。あるいはそれらに「同化」する自分を拒絶することにほかなりません。

     そのような摂食障害の病理が現代社会(「先進国」)に特有であるのは、興味深い事です。
     食が豊かになり、飢える事がなくなったから・・・、ということもひとつの理由ではあるのでしょうが。圧倒的に女性に多いことの説明としては不十分です。


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    【2010/09/09 15:41】 | メンタルヘルス
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    ソニア
    母親の愛 追い求めている人 多いですよね

    もしかしたら すべての人がそうなのも・・・ 
    人それぞれ、状況によって その思いが病になるのですね

    母親に愛してもらえない自分が愛せなないのでしょうか  
    それが女性だと・・生まれながらの母になるという本能があるので混乱するのかな

    愛がなければ この世に産まれないのですけどね 10カ月、お腹に入れとくのは大変なんだけどな~ ミルクもらわなきゃ
    大人になってないのだけど・・・
    愛の形はそれぞれ・・・
    自分の思い描いた理想の母の愛が欲しいのかな~ 



    アポロン
    母と娘のつながりは、父と息子のつながり以上にとても強いと思います。
    同じ子どもでも、男の子はそこには割り込めないようです。

    男性の求める「母性」と、女性が求める「母性」は、多分かなり違っているようにも思うのですが、いまだに、ぼくには謎です。。。



    ソニア
    女性は母親の人生と自分の人生を重ねるのでしょうかね
    愛して欲しい その想いは 永遠なんですよ

    神の愛に気がつくと 人からの愛に踏ん切りがつくのかも・・・



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