心理カウンセリングやヒプノセラピー(催眠療法)もやっている精神科医です。内科経験もあり。メンタルヘルス、人生のこと 、思索、エッセイ、旅、音楽、ギター、ひとり言 etc.  息抜きに読んで頂ければ幸いです。3.11以降は、原発関連の情報中心です。
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     ひまわりの花が太陽の方向に向くこと。
     ミミズが地面の中に潜り込むこと。
     細菌が、水分と栄養分のあるところで繁殖すること。
     ハチが巣をつくること。
     
     生物が個として、種として生きのびるための様々な機能。
     生物学的には「生態」と捉えられますが、それによって生物は地球上の自然環境の中に適応しています。

     人間のもつ「技術」の目的が、端的に「個として、種として生きのびる」ためであるならば、それは生物の「生態」と本質的に変わらず、自然との関係をひどく破壊することもなかったはずです。産業革命以前、つまり200~300年前までであれば、そのように言えたのかも知れません。
     
     
     
     産業革命と同時進行した「近代科学技術」の誕生と発展は、それ以前の「科学」や「技術」とは大きく異なります。経済や社会システムと密接に連動しながら、大量生産と効率のよい生産手段を産み出すものとして、科学「技術」が社会の中に位置づけられました。

     「個として、種として生きのびる」ことが、殆ど達成され、「人類の進歩」というかつてなかった概念が、人々の意識の中に入り込みます。「夢」や「願望」が「技術」発展の駆動力にさえなります。

     「人間の想念が現実を造る」ことは、呪術や魔法以上に科学技術において最も確実に実現され得るのを、私たちは見てきました。抗生物質、臓器移植、人工授精、遺伝子操作。テレビ、衛星通信、電子頭脳。人口雨、核兵器、原子力発電 etc. 。一部の人ではなく、多くの人々が望んだ「夢」が実現されています。



     「近代科学技術」という新興宗教が誕生しました。
     

     その重要な教義のひとつは、人間の「夢」も「願望」も「科学」の力によって必ず叶うという信仰です。

     もうひとつの教義は、「科学」や「技術」の「進歩」や「進化」は一直線的で、ただ一つの方向に向かっているという信仰です。より大きく、より速く、より大量に、より正確にということを、唯一無二の価値とする信仰です。

     いま、私たちが直面しているのは、この新しい宗教に対する根本的な疑念、あるいは反省なのかも知れません。。

     「近代科学」の方法や成果を全否定するわけにはいきませんが、どこかに大きな落とし穴が潜んでいたことに、いま気づき始めたのではないかと思います。

     原発の向こうには、長年にわたる強い信仰心を裏切る現実が見え隠れしています。だからこそ、それを見たくない気持ちが生まれるのも当然なのかもしれません。


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    【2011/06/01 07:40】 | 社会
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    科学は宗教・・・・・・
    スヌ~ピ~
    まさにその通りだと思います。
    科学は宗教です!

    そして、それはいつのまにか人類が科学的に正しいこと=正義
    みたいな感覚を植え付けられました、教育で。

    音楽もよ~~く似ています。
    録音という技術のせいで、
    より正確により早く、より奇抜な・・・・
    私は、科学には太刀打ちできませんが、
    今の音楽・・・ギター界には刃を向けます。

    音楽は器用な人の為にあるのではない。
    まして商売、儲けるための手段などではない。
    スピーカーから流れる、恐ろしい音楽(私にはそう感じる!)
    は原発と同じぐらい恐ろしい存在なのです、実は。

    本来の人間が持っている自然に対する尊敬の念。
    それらが、あの電気サウンドによって破壊されて
    いくのです。

    と、言いながら、自分もHPに録音している・・・・・・・・・
    あ~~~~科学の力を使っている・・・・・

    ・・・・・・・・・・・・・・・・クソ!


    アポロン
    >音楽は器用な人の為にあるのではない。

     12世紀の南フランス。Orientis Partibus(「 東の国からやって来た」)という吟遊詩人の曲があるそうです。その中に「下手な歌声、夜空に響き、全ての人を優しく包む…」という風な詩が出てくるそうです。
     
     なるほど~と思います。

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