心理カウンセリングやヒプノセラピー(催眠療法)もやっている精神科医です。内科経験もあり。メンタルヘルス、人生のこと 、思索、エッセイ、旅、音楽、ギター、ひとり言 etc.  息抜きに読んで頂ければ幸いです。3.11以降は、原発関連の情報中心です。
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     「人間の夢も願望も科学の力によって必ず叶う」という信仰。

     この「信仰」は物質的世界においては、99%正しいと思います。私たちは原発のような巨大なエネルギーも、細菌やウィルス感染から身を守る薬剤も手にしていますし、宇宙旅行さえ可能になっています。

     この「何でもできる」ということは、とても恐ろしことだとも思います。例えば仮に、自分の人生がすべて思い通りになるとしたら…。こわいと思いませんか?!

     その「何でもできる」という万能感の危険な側面を、いま私たちは体験しています。核廃棄物を安全に処理する科学技術が「いずれ」、「必ず」できるものと信じて、原発を作ってきたわけです。が、40年以上経った現在も処理方法がないので、しかたなく地中深くに埋めるという、なんとも野蛮かつ危険きわまりない「処理」をしようとしています。 
     
     プルトニウム-239の半減期は2万4千年もあります。これが今現在43トン、長崎に投下された原爆を1000発作れる程の量を、日本が所有しています。

     確かに何10年か何100年かの間に、プルトニウムを急速かつ安全に無害化するような技術が生まれるかも知れません。ただ、それまでに地球上に現存する大量の核廃棄物が人類に何の影響も及ぼさないとは、とても考え難いことです。

    <1945年以来、約10トンのプルトニウムが、核実験を通じて地球上に放出された。核実験のフォールアウトのために、既に世界中の人体中に1~2pCi(0.037~0.074Bq)のプルトニウムが入っている>

     フィンランドの「オンカロ」(=「隠し場所」)と呼ばれる処分場で、地下500mに原子炉廃棄物を埋める計画もあります。しかしその先、廃棄物が出す放射線が、生物にとって安全なレベルに下がるまで、欧州の基準では少なくとも10万年かかるそうです。一体誰がそれを監視するのでしょう?

     日本や世界の原発を止めようが止めまいが、福島の事故が起こっていなかったとしても、絶対に避けて通れない困難が、既に私たちの目の前に立ちはだかっているわけです。

     「人間の夢も願望も科学の力によって必ず叶う」という信仰の最悪の結果だと言えます。



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    【2011/06/02 21:43】 | 社会
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