先日『大鹿村騒動記』を観てきました。ついこの間、7月19日に癌で亡くなられた原田芳雄さん主演の作品です。
何だか、とてもタイムリーな映画になっていました。リニアモーターカーの建設を巡って対立が生まれようとしている大鹿村には、300年に渡る村歌舞伎の歴史があるのです。村の人々は、戦時中、男たちがいない時も、女たちだけで歌舞伎を続けたといいます。
歌舞伎を通して人々は結束していくのですが…。
このリニアモーターカーを原発誘致の話に読み替えると、あまりにもリアルなのですが、あにはからんや、実際にリニアと原発は密接に繋がっています。
映画を作成した人たちにとって、そんなことは「想定外」だったとは思いますが、奇しくも今の時勢にぴったり重なってしまいます。
いま、私たちが失ったのは、この「村芝居」なのだと思います。原発やリニアなんかよりもっと歴史の古い共有の財産。「ふるさと」と言い換えてもいいのかもしれません。
みんなが大切に守りたいと思う心の共有財産。
「子どもたちの命」は勿論そうですが、悲しいかなわが子だけは海外に避難させられる人々もいるから、それさえ「共有」とはならないようです。
数億円の退職金の出る人々にとっては、日本の国土とか「ふるさと」なんて、ゴミ捨て場程度の価値しかないのかもしれません。
子どもや若者は死んでも、「国家」や「企業」はちゃんと残りますから。
「仇も恨みも、是まで、是まで」という人間的な世界は、もはや戻って来ないのでしょうか。
まだ四十九日にもならない故原田芳雄さんに、聞いてみたくなります。
<東京電力は山梨リニア実験線の変電所等に送電するために、新潟県の柏崎刈羽原子力発電所から山梨県に超高圧100万ボルト送電線の鉄塔工事を進め、すでに新潟、群馬、長野、山梨にわたって数百基に及ぶ膨大な数の送電網が建設されています。これは大地震でストップする前のことですが、原発建設が猛反対に会う中で、リニアが電力需要の一つとして原発増設の理由とされました。>
何だか、とてもタイムリーな映画になっていました。リニアモーターカーの建設を巡って対立が生まれようとしている大鹿村には、300年に渡る村歌舞伎の歴史があるのです。村の人々は、戦時中、男たちがいない時も、女たちだけで歌舞伎を続けたといいます。
歌舞伎を通して人々は結束していくのですが…。
このリニアモーターカーを原発誘致の話に読み替えると、あまりにもリアルなのですが、あにはからんや、実際にリニアと原発は密接に繋がっています。
映画を作成した人たちにとって、そんなことは「想定外」だったとは思いますが、奇しくも今の時勢にぴったり重なってしまいます。
いま、私たちが失ったのは、この「村芝居」なのだと思います。原発やリニアなんかよりもっと歴史の古い共有の財産。「ふるさと」と言い換えてもいいのかもしれません。
みんなが大切に守りたいと思う心の共有財産。
「子どもたちの命」は勿論そうですが、悲しいかなわが子だけは海外に避難させられる人々もいるから、それさえ「共有」とはならないようです。
数億円の退職金の出る人々にとっては、日本の国土とか「ふるさと」なんて、ゴミ捨て場程度の価値しかないのかもしれません。
子どもや若者は死んでも、「国家」や「企業」はちゃんと残りますから。
「仇も恨みも、是まで、是まで」という人間的な世界は、もはや戻って来ないのでしょうか。
まだ四十九日にもならない故原田芳雄さんに、聞いてみたくなります。
<東京電力は山梨リニア実験線の変電所等に送電するために、新潟県の柏崎刈羽原子力発電所から山梨県に超高圧100万ボルト送電線の鉄塔工事を進め、すでに新潟、群馬、長野、山梨にわたって数百基に及ぶ膨大な数の送電網が建設されています。これは大地震でストップする前のことですが、原発建設が猛反対に会う中で、リニアが電力需要の一つとして原発増設の理由とされました。>
スポンサーサイト
| ホーム |