心理カウンセリングやヒプノセラピー(催眠療法)もやっている精神科医です。内科経験もあり。メンタルヘルス、人生のこと 、思索、エッセイ、旅、音楽、ギター、ひとり言 etc.  息抜きに読んで頂ければ幸いです。3.11以降は、原発関連の情報中心です。
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    そもそも私たちは、どうして原発安全神話に騙されたんでしょう?
    それを理解できなければ、何度でも騙されますよ!
     
    今日のNHK、「あさいち」〜『あなたはどう考える?被災地のがれき処理』を見ましたか?
    で、最も重要なテーマについては一言も触れませんでしたね。

    瓦礫処理にまつわる利権構造。
    九州などに避難してきている人々の存在。
    測定されないプルトニウムのこと。

    大量のプルトニウムを放出したと疑われている、3号機の爆発映像を未だに流さないNHK!
    みごとに、問題の核心に触れずに、人心をなだめる「よくできた」番組を作ったものだと感心しました。



    これじゃあ、騙されるよなあ〜。

    私たちはこんな報道の繰り返しによって騙されてきたのだと思います。
    よ〜く検証しておいた方がいいでしょう。


    今回の試験焼却直後から、体調を崩した化学物質過敏症の人もいます。
    ガイガーカウンターよりも敏感な人たちは、現実にいます。

    福島だけじゃありません。東京、神奈川、千葉などから避難してきた人たちが九州にはたくさんいます。
    必死で、放射能を逃れて移住したとたんに、いろんな体の変調(倦怠感、鼻出血、下痢、発疹 etc.)がよくなっていった人たちです。体で「放射能」を実感してきた人々は、今回の試験焼却にも当然反対の声をあげました。彼らを、理屈やデータで騙す事はできません。


    いま起こっている対立は、
    「一部の反対派」vs.「多くの住民」とか
    九州住民 vs. 東北住民という対立なんかじゃありません。

    本質的には、
    「放射能被害を恐れる人々」vs.「放射能被害を否認したい人々」の対立、
    「放射能を恐れる避難者」対「放射能を恐れない人々」の対立です。

    その対立を利用して、「放射能安全神話」を作って行こうというのが、今回の「瓦礫拡散事件」の本質です。

    「まさか〜」と思う人は要注意です。
    何故あなたが「原発安全神話」に騙されてきたのか説明できないでしょう?



    「アホどもが。また避難者が来とる」
    「愚かな避難者が言ってるだけで、市民は反対してない。だからかまわないんだ」
    「避難者のあなたたちから出てくる放射性物質の方が、瓦礫より高いんじゃないですか」


    これが、市役所まで陳情に来た人々に投げつけられた言葉です。
    北九州市環境局、梶原浩之課長が発言の主だから驚きですが、
    けれどもっと真剣に考えるべきは、この強烈な差別意識が一個人の問題なんかじゃないという現実です。

    「東北の人たちのことを思えば、協力してあげたい」と思う人もいるでしょうが、
    そういう人たちはたいてい、避難者の実情を知りません。
    「やっと逃げてきたのに、ここでまた放射能に追いかけられる」という切迫した気持ちすら想像できません。

    あるいは、身近に避難者がいたとします。その子どもは学校給食を食べなかったりします。
    放射能汚染されたものが混じっている可能性があるから、当然です。
    すると、周りの子どもたちや大人たちは不安になります。

    「自分たちの食べてる物って、そんなに危険?」と、考え直そうとはしません。
    体で「放射能」の怖さを知らない子どもや大人たちは、避難者たちの行動を受け入れられません。
    その結果、彼らを差別します。避難者の子どもたちはいじめられます。
    これは九州の各地で現に起こっている現実です。

    「避難者」、「被曝者」差別が既に起こっているのです。
    広島、長崎、水俣でもおこりました。



    「瓦礫拡散」に反対する人々は、避難者や避難を考える人たちとつながっている人が多いですし、
    現実に、何とか支援しようとしています。

    そこまでできない人たちは、自身の罪悪感を打ち消すために、ほかの形で協力しようと思うかも知れません。

    「瓦礫なら受け入れましょう」と。
    『その代わり、避難者は受け入れたくありません』
    という気持ちと裏腹かも知れません。
    放射能を怖がる人と身近には接したくないのだろうと思います。

    二つの立場の対立は、福島県内ではもっとも顕著です。
    目に見えない「汚染」というやっかいな代物を全国にばらまくことで、
    その対立構図を全国化しようというのが、「瓦礫拡散事件」の本質だろうと思います。


    原発誘致でもよく使われてきた構図です。一致団結して反対されないために、札束で一部を切り崩していきます。
    必然的に内部分裂が起こり、電力会社側にとっては有利な状況が生まれます。

    今回、全国の自治体首長が、独断で瓦礫引き受けに手を挙げるのも、まさに「補助金」という札束が動くからです。
    原発を作らせていったのと同じ対立構造が、いま再び放射能汚染を巡って全国に形成されようとしているのです。

    対立さえも押しつぶされて、一方の力に制圧されてしまった。
    その結果、54基もの原発ができたのですよね。

    全く同じやり方で、今また「騙され」ようとしています。




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    【2012/05/28 21:50】 | 原発
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