心理カウンセリングやヒプノセラピー(催眠療法)もやっている精神科医です。内科経験もあり。メンタルヘルス、人生のこと 、思索、エッセイ、旅、音楽、ギター、ひとり言 etc.  息抜きに読んで頂ければ幸いです。3.11以降は、原発関連の情報中心です。
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     朝日新聞が「孤族の国」という連載をはじめた。


     「孤独死や自殺の発生状況を東京都監察医務院が分析したところ、40代後半から60代の単身男性がとりわけ高いリスクを抱えているという結果が出た。」(2010年12月26日)



     「孤独死」は、もはや「高齢社会問題」とは異なる次元で増加しているようだ。

     社会の中で孤立し易いと思われている人たちではなく、寧ろ社会の中心を支えている人たちが最も孤立するという、正反対の現象があからさまに露呈してきたようにも思える。



     大河ドラマでは『龍馬伝』に次いで『坂の上の雲』。
     社会・経済基盤の貧弱な日本が、西洋列強に必死で追いついていこうとするドラマの主人公たちは、それぞれの大義のもとに、命をも惜しまない。
     
     なぜ、今そんなドラマが流行るのだろうか。
     
     夢も希望も大義もない男たちが、社会との絆を失って、人知れず息絶えていくこの時代に。


     いろんな分析を自分なりにはしている。

     資本主義社会はそもそも西洋の歴史・社会・経済・文化発展の文脈で生み出されてきた事。西洋近代の初頭において既に「個人主義」が形成されはじめており、故に教会を中心とする伝統社会の共同性と、経済システムを形成する個人主義との亀裂や矛盾を埋めるための、文化や社会システムの形成を可能にしてきた事。そんな土壌の厚さと時間的余裕は日本には無かった事。

     
     「孤独死」が圧倒的に男性に多い事。

     それは、とりもなおさず社会の剰余生産部門(進歩させる力=競争する力)のみを担わされてきた日本の男性の再生産能力(維持する力=つながる力)の貧困さ。かつそれが「男の価値」であるかのように思い込まされてきた錯覚だけは、いまだ改まらない事。敢えて言えば、「男性差別」の問題でもある事。


     まだまだ浅い・・・。

     
     多分、もの凄い速度で、この日本社会は確実に崩壊に向かっていると思う。



    【2010/12/30 00:22】 | 社会
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