心理カウンセリングやヒプノセラピー(催眠療法)もやっている精神科医です。内科経験もあり。メンタルヘルス、人生のこと 、思索、エッセイ、旅、音楽、ギター、ひとり言 etc.  息抜きに読んで頂ければ幸いです。3.11以降は、原発関連の情報中心です。
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     言葉より前に泣き声や笑い声がありました。
     絵より前にイタズラ描きをしていました。
     歩くより前に体をくねらせていました。

     逆方向に「成長」するこどもなんていません。

     ただ話すだけ、ただ叫ぶだけ、ただ体を動かすだけでは満たされない何かがあったのでしょう。人類の長い歴史のなかで、それらの行為は「芸術」として成長していきました。
     感じて表現する。そのプロセスや方法に違いはあっても、この二つは人にとって、毎日の食事、排泄と同じくらいに必要なものです。
     そういう意味で、すべての人がアーティストです。衣食住と同じくらいに必要不可欠なものがアートです。 
     
     「誰でも子供のときは芸術家であるが、問題は大人になっても芸術家でいられるかどうかである」(ピカソ)


     精神科病棟で音楽療法や作業療法がなされるのは、治療のためだけではないように思います。毎日の食事のように、必要なのだと思います。もちろん健康な人だって・・・。感じることや表現することに支障をきたした人にとっては、特に意識的に「芸術」を摂取する必要があります。

     そして、できれば最も上質で高等な「芸術」を・・・!

     それは、晩年のピカソがやっとたどりついた「子どものように」表現すること。こころの奥底に埋もれた、原初の力を解放することなのだと、患者さんを見ながら思いました。


    【2010/06/17 07:43】 | メンタルヘルス
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