心理カウンセリングやヒプノセラピー(催眠療法)もやっている精神科医です。内科経験もあり。メンタルヘルス、人生のこと 、思索、エッセイ、旅、音楽、ギター、ひとり言 etc.  息抜きに読んで頂ければ幸いです。3.11以降は、原発関連の情報中心です。
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     いい夢だった。
     目覚めなければよかったのに・・・。
     そんな風に思えるほど、満たされる夢を見ることなんて滅多にないけれど。

     大学の寮にたどり着いた私。当時の友人たちが訪ねてきたりして、取り立てて珍しいことは何もなく、殺風景な部屋に一人立っている。友人や先輩や寮の管理人さん(実際はいなかった)との何気ない会話があたたかい。



     つい先日は、医療現場での講演があった。認知症についてのとりとめのない内容の中で、「回想法」を紹介した。
     「明るく輝いていた時代の内容を想起することで、自己の人生を再評価し、自尊心を向上させる」、「抑うつ状態を緩和」するという手法。

     朝、目覚めて、なるほどこんな感じかもしれない、と思った。
     病棟を「現場」と思い込んで、誰彼構わず声をかける「社長」さん老人。なかなかその時空から、現実の時間には戻っていらっしゃらない。「現実」に戻ることは、とても辛くて寂しいに違いない。

     夢や認知症の状態というのは、この世の現実から逃避できる数少ない逃げ場なのかもしれない。逃避ではなくもっと能動的に離れるのが「瞑想」であったりするのだろうけれど。
     そういえば、ここのところゆっくり瞑想していないのだ。

     「明るく輝いていた時代」は、意外に誰にもそんな風には思われていない時代だったりするのだろう。心の内側の問題だから当然である。ほんの短い時間ということもあるのだと思う。



     いま、現実の世界では次から次に情報が飛び交い、決して安心できるような状況とは思えない。この「現実」に、私の心は戻りたくなかったのかも知れない。

     今日は、若者が訪ねてくる。久しぶりに秋刀魚や肉を焼いて、バーベキューをしたいと。私は、「秋刀魚は止めた方が・・・、肉は海外産が・・・。若い人は特に気をつけた方が・・・」と注文をつけたけれど。
     はてさて、彼らはどこで何を仕入れてくるだろう?

     せめて若者には「思考停止」「現実否認」だけはして欲しくない。それが時代や古い世代に対する怒りを伴ってもいいから。



    【2011/09/18 10:13】 | メンタルヘルス
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