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    心理カウンセリングやヒプノセラピー(催眠療法)もやっている精神科医です。内科経験もあり。メンタルヘルス、人生のこと 、思索、エッセイ、旅、音楽、ギター、ひとり言 etc.  息抜きに読んで頂ければ幸いです。3.11以降は、原発関連の情報中心です。
    以下、mixiの マイミク エイコンズビレッジさん の日記からの転載です。

    http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1776437489&owner_id=5396698&comment_count=8

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    最近体力が無くなって疲れ気味なのと
    色々なことが片付かないので
    昨日は何も予定を入れるまいと思っていた。
    ところがイラクからの帰還米兵アッシュ・ウールソンくんの
    トークには昨日行かないと行けそうに無い。
    しかも案内をよく見ると、ジャーナリストの
    柴野徹夫さんは原発の話をするではないか。
    この柴野さんとは憲法9条メッセージプロジェクトで
    ご一緒しているのである。
    私は一応事務局だが、最近は全く参加できていない・・


    アッシュの話を聴くのは何度目かである。
    彼がイラクに派遣された時に彼の乗った車が
    少女と山羊を轢き殺してしまう。
    彼等は少女の家に賠償のために訪れる。
    私にとっては米軍が事故の賠償に行った、という事の方が
    新鮮だ。
    西谷文和さんと共にシリア、ヨルダンを訪れて
    イラク難民の方々にお話を伺った限りでは
    爆撃による怪我に対してすら賠償はされていないからだ。

    アッシュ達は賠償のために少女の家を訪れるが
    重装備のままなので家族は怯えて家から出て来ない
    (賠償に訪れる態度じゃないよな)
    唯一出て来た主人に対しても一言も謝ることはなく
    銃口を向けたままである。
    支払った賠償額は少女一人に対して100ドル
    (子どもを失った家族の悲しみはどれ程だっただろうか)
    山羊1頭に対して200ドル!である。
    将来山羊は稼ぐが、少女は稼がないだろうという
    予測からである・・

    イラクの子供達は手榴弾を投げて来るからというお達しで
    米兵は彼等にパチンコで攻撃する。
    しかしアッシュは一度も彼等が手榴弾を
    投げるのは見たことが無いと言う。

    アッシュは帰国後PTSDになる。
    アメリカのホームレスの3分の一は帰還兵で
    自殺率は一般の2倍以上である。

    私がこれまで見たアッシュはどこか怯えた感じで
    落ち着かなかった。
    今回のアッシュは随分落ち着いて
    人と深く出会おうという姿勢が素晴らしかった。
    そんな人だからこそイラクでしたことが
    深く彼の心を傷つけたのだろう。
    何度目かにしてやっと私はアッシュに出会えたようだ、


    間で湊愛子さんの素晴らしい笛の演奏
    相馬盆歌など
    彼女は柴野さんの福島取材に同行したそう。


    柴野さんの話も良かった。
    放射能の影響は細胞分裂の盛んな胎児、乳児、子どもに
    顕著であること。
    福島原発事故は全く収束しておらず、
    汚染が広がるかどうかの瀬戸際であること。
    今回作業に入った198人の被曝労働者の
    所在が不明であること。
    戦後CIAが日本各所に入り込んで原発政策等を進めた。
    恐慌はマネーゲームの行き着くところである。
    和歌山の土砂崩れは土壌の深層崩壊である。
    などなど・・

    柴野さんは数年前に多発性筋炎という難病を
    発症した。
    私は偶然の出来事かと思っていたら
    かつて若狭の原発事故をスクープした時
    その頃は知識が無く防毒マスク無しで原発に
    入ったことが原因だろうと言う。
    すごいジャーナリスト魂である。
    柴野さんは75歳だが今回も病気を押して
    福島に取材に行っている。


    私は1昨夜、私のライブを郡山で何度か企画してくれた
    Oさんに電話したばかりだった。
    Oさんも被曝の日常に深く心を痛めている・・
    ショッキングな話を聞いたが、福島にボランティアで
    行っていた青年が急性白血病になったそうである。


    昨日の話はとても良かったが若い人が来ていない。

    会の終了後、柴野さんの家で交流会
    私は何度も寄せて貰っている。
    沖縄読谷村の彫刻家、金城実さんも
    応援に駈け付けた。
    マニラスラムの応援をしている私の友人が読谷村に
    引越したので、今後読谷村にライブで呼んでくれる予定

    出町柳に新しくギャラリーができるそうで
    オープニングの金城さんの個展でライブで
    呼んで貰えそう

    又通訳をしていたNくんと、この交流会で話が
    できたことは私にとって実りだった
    私は何度か福島に歌いに行っているが
    福島は広く、会津は歴史と文化があり
    (Nくんは会津出身でそのことに誇りを持っている)
    浜通りに近い方はアーティストであるマイミクさんや獏原人村や
    どんぐりカレーの”きらら”のように自由な人達が住んでいる。
    今回産業の中心である福島、郡山がホットスポットであることは
    福島県にとってはかなり痛手。
    彼の所属しているNPO「元気玉プロジェクト会津」は
    仮設住宅などで聞き取り調査をしている。
    ボランティアは必ずしも喜んで貰えるわけではない、と言う。
    長期に渡る支援が必要だということを
    彼は知っているのだろう。
    今後私が気功などでボランティアに行きたい時
    窓口になってくれると言う。


    交流会で私はアメージングレースに
    南相馬の少女の詩と宮沢賢治の”ポラーノの広場”の詩を
    乗せて歌った

    アッシュはこの時の私のコメントを通訳して貰えなかったようで
    帰りの車の中で私に訊いて来た。
    ほんとうに深く人と出会おうとする人で
    心打たれる。
    私の友人Nさんもたまたま来ていたのだが
    アッシュは彼女の名前がなかなか覚えられなくて
    何度か申し訳無さそうに訊いていた。


    憲法9条メッセージプロジェクト又は
    アッシュ・ウールソンで検索したら
    今後のキャラバンの予定が出て来るのではないか、と
    思います。





    【2011/09/19 21:43】 | 社会
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