心理カウンセリングやヒプノセラピー(催眠療法)もやっている精神科医です。内科経験もあり。メンタルヘルス、人生のこと 、思索、エッセイ、旅、音楽、ギター、ひとり言 etc.  息抜きに読んで頂ければ幸いです。3.11以降は、原発関連の情報中心です。
    上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
    新しい記事を書く事で広告が消せます。

     こんなことを、今さら考える必要があるとは思ってもいなかった。
     
     「放射性物質を子どもたちに食べさせてはいけない。日本だけじゃない、中国からの放射能も危険」。そう言いながら、なおかつ「原発は必要」と言う人がいる。そんな超絶「論理」から逃れられない人、特に働く男性には意外に多いのかも知れません。

     要は、(1)経済が回らない。世界の経済競争に負ける。(2)電気が使えず不便になる。(3)代替エネルギーがない(4)原発や電力で働いて来た人の仕事がなくなるetc. 聞いているうちにどれを一番の問題にしているのかが分からなくなる。

     3.11以前ならそれなりに説得力を持ち得たのかも知れない。否、殆どの人々はそう信じていたはずだ。

     3.11後、多くの人々の「常識」が引っ繰り返ったのは、人々の「想像」を超えた、今回の事故の凄まじさ故と思う。

     いま、進行している事態に比べれば、上の理由など一挙に吹き飛んでしまう。

     たとえば「北半球に人類が住めなくなっても、いまの日本の経済を維持したい」と言えば、それは小学生にでもわかる論理矛盾であることが明瞭になる。あるいは「今後長期に渡って日本の、特に若年層の人口が減り、人口も減少していくだろうが、それでも今まで通りの生産力を維持したい」と言えば、その非現実性は明らかになる。

     いま、既に起こってしまったことと、このあと起こってくる現実。様々な健康被害。土壌、食物、海洋汚染。事故後の莫大な補償、事故収束のための費用、年月と技術的困難。それだけでも、大変な難題が山積している。

     いま、原発を維持するのは、日本を滅亡させる最終爆弾をかかえ込む事に等しいのだ。

     そんな危険と隣り合わせでなければ維持し得ない「経済システム」、「エネルギーシステム」は、原発もろとも廃棄しなければ、日本人だけでなく、人類そのものの生存が危うくなる。
     
     「原発安全神話」と並んで、実は現在の「経済至上主義神話」そのものが崩壊したのだということを、誰も言わない。命や自然から遊離したシステムは意外に脆く、高々200~300年の寿命だったのだと、いまはっきり認識すべきなのだろう。

     「代替案を提示しろ」と言う発想自体が、この過去形になりつつあるシステムの内部でしか思考できていない、ということの証左でもあるだろう。人類未踏の世界は、あなたやわたし、ひとりひとりの意識と行動、想像と創造の先にしか立ち現れてはこないのだ。

     未来や希望は、本質的にそういうものだ。 

       「ここがロドスだ!」
     
       私たちは十分に恐怖のまっただ中にいる。 

       いまさら怯えていても、何も始まらないのだ。


    【2011/09/20 22:44】 | 社会
    トラックバック(0) |

    経済より人命だ!
    小川洋子
    こんばんは。ご無沙汰しております。
    記事を読みながら何度も「うんうん,そうだそうだ」と言ってしまいました。

    素晴らしいご考察ですね。

    経済を優先するあまり,人命を捨てる。

    みんな死んでしまったら,いったい誰が経済活動をするのか?墓場からするのか?
    子孫を産めなくなったら誰が日本という国の続きを請け負ってくれるのか?
    外国人でも大量に移住させるのか?
    外国人がこんな汚染された日本になど来ると思っているのか?

    そんな当たり前のことを見て見ぬフリをする「おじさん族」が私の周りにはたくさんいます。

    そんな「おじさん族」には生きていくために必要な「勘」や「感性」が完全に無くなっているのだと思っています。

    病気で動けなくなっても死んでも今の「地位」「役職」「職業」「給与」だとかにしがみつきたいんですかね?

    被曝で病気になれば,どっちみち仕事なんてできなくなるのに。


    理解不能です。

    戦時中以上に腐っている
    -
    コメントありがとうございます。

    近頃、本当に真剣に思います。為政者や官僚や東電や経済人という人々は、本気で、自分の事しか考えていないのだと。
    いくら「おじさん族」でも自分の子どもや孫に対する思いはあると思う。そういう「一般人」は現実を見せつけられれば理解できるとは思うのですが・・・。

    本当に国の全体を見てリーダーシップを持つ人々の腐敗ぶりは、凄まじいのだと思います。彼らは、日本が滅びても構わないと思っているのでしょう。子どもたちは、海外にでも移住させて、世界の核廃棄物処分場として無人島になった日本を遠くから眺めながら、悠々と暮らしていくのかなあと、本当にそうとしか思えません。

    福島県民にしているように、一般日本人を実験用モルモットか、代替可能な労働力くらいにしか思っていないのだと思います。人口の半分くらい死んでも、資本はしっかり生き延びることができますし、寧ろ廃炉産業、医療産業で今後数十年~数百年に渡って稼ぎ続けられるのですから、彼らにとっては極めて経済合理性にかなっているわけです。

    アメリカが他民族に対してなら平気でやっていることを、いまの日本の財閥や政治家が自国の民衆に対して真似しているだけのこと。

    戦時中以上に腐っているのだと思います。

    コメントを閉じる▲
    コメント
    この記事へのコメント
    経済より人命だ!
    こんばんは。ご無沙汰しております。
    記事を読みながら何度も「うんうん,そうだそうだ」と言ってしまいました。

    素晴らしいご考察ですね。

    経済を優先するあまり,人命を捨てる。

    みんな死んでしまったら,いったい誰が経済活動をするのか?墓場からするのか?
    子孫を産めなくなったら誰が日本という国の続きを請け負ってくれるのか?
    外国人でも大量に移住させるのか?
    外国人がこんな汚染された日本になど来ると思っているのか?

    そんな当たり前のことを見て見ぬフリをする「おじさん族」が私の周りにはたくさんいます。

    そんな「おじさん族」には生きていくために必要な「勘」や「感性」が完全に無くなっているのだと思っています。

    病気で動けなくなっても死んでも今の「地位」「役職」「職業」「給与」だとかにしがみつきたいんですかね?

    被曝で病気になれば,どっちみち仕事なんてできなくなるのに。


    理解不能です。
    2011/09/21(Wed) 02:48 | URL  | 小川洋子 #-[ 編集]
    戦時中以上に腐っている
    コメントありがとうございます。

    近頃、本当に真剣に思います。為政者や官僚や東電や経済人という人々は、本気で、自分の事しか考えていないのだと。
    いくら「おじさん族」でも自分の子どもや孫に対する思いはあると思う。そういう「一般人」は現実を見せつけられれば理解できるとは思うのですが・・・。

    本当に国の全体を見てリーダーシップを持つ人々の腐敗ぶりは、凄まじいのだと思います。彼らは、日本が滅びても構わないと思っているのでしょう。子どもたちは、海外にでも移住させて、世界の核廃棄物処分場として無人島になった日本を遠くから眺めながら、悠々と暮らしていくのかなあと、本当にそうとしか思えません。

    福島県民にしているように、一般日本人を実験用モルモットか、代替可能な労働力くらいにしか思っていないのだと思います。人口の半分くらい死んでも、資本はしっかり生き延びることができますし、寧ろ廃炉産業、医療産業で今後数十年~数百年に渡って稼ぎ続けられるのですから、彼らにとっては極めて経済合理性にかなっているわけです。

    アメリカが他民族に対してなら平気でやっていることを、いまの日本の財閥や政治家が自国の民衆に対して真似しているだけのこと。

    戦時中以上に腐っているのだと思います。
    2011/09/27(Tue) 12:20 | URL  |  #-[ 編集]
    コメントを投稿
    URL:

    Pass:
    秘密: 管理者にだけ表示を許可
     
    トラックバック
    この記事のトラックバックURL
    この記事へのトラックバック
    上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。