心理カウンセリングやヒプノセラピー(催眠療法)もやっている精神科医です。内科経験もあり。メンタルヘルス、人生のこと 、思索、エッセイ、旅、音楽、ギター、ひとり言 etc.  息抜きに読んで頂ければ幸いです。3.11以降は、原発関連の情報中心です。
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     「非定型うつ病」という診断名は、医療の現場では殆ど使われません。というか、その病名の由来や実態を調べれば調べるほど不可解になってきます。一応、アメリカ精神医学会による DSM-IV 分類には出てきますが、世界保健機関 (WHO) によるICD-10(2007 年最新版)分類には出てきません。

     ヒトの「病気」や「医学」は各国共通のはずなのに?!と思われるでしょうが・・・。

     身体疾患はもちろん世界共通ですが、精神疾患の分類に関しては、アメリカ精神医学会のDSM(精神障害の診断と統計の手引き)分類が幅をきかせるようになってから、ややこしくなっています。



     「非定型うつ病」を熱心にとりあげている医師やクリニックもあるようです。
      

     確かに、そんな患者さんはいます。というより、それだけで収まりきらない(ほかのいろんな症状や病名を併せ持っていたりする)人も結構います。で、治療法をみると、「難治性で薬があまり効かず」、「認知行動療法など、心理療法的なアプローチも重要」とのことです。

     具体的な認知行動療法のプログラム例もあげられています。

    1 大切な人(親)から愛されているという認知の増強・確認
    2 劣等感の除去
    3 自己主張のスキル
    4 自己の客観視の向上
    5 ストレス・コーピング(ストレスヘの対処法)
    6 情動コントロール

     この内容をみると、必ずしも「非定型うつ病」に限らず、最近の若い人たちのいろんな心理的問題にアプローチする時の基本のようにも思います。さらに言えば、「子育ちー子育て」の基本中の基本とも思えます。わざわざ「専門家」といわず、普通に大人たちが子どもたちに接するときにやっているはずのことではないのでしょうか。

    1 あなたが一番大切。私たちの宝物よ! 
    2 なわとびなんか、できなくてもいいよ。お絵描きがじょうずだもん!
    3 みんなで遊ぼうね!○○君に『ぼくにもオモチャかして。あとでかえすからねっ』て、いってみたら?!
    4 全然ふとってないよ!痩せたからってモテるわけでもないし。  
    5 ○○ちゃん、叱られたんだぁ。何故叱られたかわかるよねぇ。わかったら、もう泣かなくていいんだよ。もうだあれも怒ってないよ。
    6 「病院のベッドで号泣」するくらいなら、今度からは「体調不良」の時に外で呑むのは控えようね。海○蔵ちゃん!。  

     しかも、病状の重い人には、「認知行動療法」程度では間に合わないだろうなと思います。少なくとも厚労省が保険診療として認める「1回30分以上、16回まで。医師が行う」というような、現実性のない、かつ中途半端な治療が特別に有効とも思えません。

     決してふざけているのではありません。
     人の心の成長にとって基本的な事柄が、親子に限らず人間関係の中でとても希薄になってきていると思います。その社会全体としての歪みを、精神医療とか精神疾患とか○○療法という小さな枠の中に封じ込めてしまうような傾向が、近年とても多いように思います。社会や文化そのものに内在する、「自然治癒力」のようなものが失われてきているのだと思います。




    【2010/12/07 12:35】 | メンタルヘルス
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